ばえるビタミン、B12

しるみんです。

今回は鉄分と同様に、貧血の大きな原因になりうる、ビタミンB12について取り上げていきます。
この記事で、「サプリとかに、ビタミンB12って入ってるけど、何それ?どんな機能?」といった疑問がクリアになったらいいなと思います。

名前から性質をお勉強(トリビアも多め)

ビタミンB12というのは総称で、「メチルコバラミン」「シアノコバラミン」など、
数種類の物質をひっくるめてビタミンB12と言います。

B12と言うからには、12番目に見つかったビタミン…と思われがちですが、
その当時、ビタミン類の重複などがあり、ややこしさを避けるように、
「このくらい大きめだったらいいんじゃない」ということで12の番号が当てられたそうです。
欧米では、12って縁起のいい数字と言われるのも、関係あるのかな…?
ごめんなさい、わかりません。

コバラミンという名前の通り、コバルトというミネラルが含まれています。

コバルトという金属は、日常生活ではあまり意識しないかもしれませんが、
例えば、乾燥剤の粒の中に青いものが混じっていて、ピンクになったら分かるようになっていたり、
吸湿マットのタグがピンク色になっていて、日干ししたら水色に戻りますよ、というような
お知らせサインを見たことはありませんか?
あれに使用されるのが、コバルトです。

ビタミンB12を単独で取り出したときにできた結晶も、それは綺麗な赤い色だそうで、
発見当時は大騒ぎになったそうです。

…どうでもいいですが、漫画「鉄腕アトム」に兄がいて、
その名前が「コバルト」だったりします。
「ウラン」ちゃんは有名ですけどね。

よく、内科などで処方される飲み薬や、市販・処方の目薬などで、
赤いものって見たことないですか?
「赤い薬はすべてビタミンB12」というわけでは断じてありませんが、
「ビタミンB12の入っている薬は大抵赤い」というのが、
長年薬屋に勤めてきたしるみんの印象です。

ビタミンB12の働き

ビタミンB12は、赤血球の中に含まれる核酸の合成を助ける補酵素としての役割を担います。
赤血球の寿命は120日、約4か月程度と言われており、
比較的ターンオーバーの早い赤血球を成熟させるのに欠かせません。

赤血球の働きは、ご存じ「全身の細胞に酸素を運搬する」なので、
ビタミンB12は、意外にも生命活動そのものに直結する重要なビタミンと言えるでしょう。

赤血球以外にも核酸は含まれています。有名どころは「デオキシリボ核酸」、DNAです。
このDNAの合成にもビタミンB12は欠かせません。

こういった核酸の合成には、ビタミンB12だけではなく、葉酸も重要な仕事をしています。
ビタミンB12とよくペアで取り上げられる、葉酸についてはこちらを参考にしてください。

医療用医薬品として処方されるビタミンB12の薬は、
主に「神経症状の改善」を目的とされていることが多いです。
神経膜にもビタミンB12は入っており、神経の傷の修復に役立ったり、
中枢神経のコンディションを整えて安眠するためにも重要な位置づけがあります。

認知症とビタミンB12との関連

また近年、認知症の患者の血中にビタミンB12があまり含まれていないことが分かり、
現状では進行を遅らせることしかできない認知症の治療の糸口になるのでは、と注目を集めています。

※ビタミンB12の摂取が認知症の改善に即つながるわけではないことはご承知おきください。

有名な欠乏症

そんなビタミンB12ですが、不足によりおこりうる
欠乏症は、「悪性貧血」というものです。
本来だったら分裂する赤血球が成熟できず、大きな赤血球になる、
巨赤芽球性貧血と呼ばれるものがその最たる例です。

個人的に、これに関して、悪性という使い方はいかがなものかとは思いますが、
「がん」とは無関係で、ビタミンB12や葉酸の適切な補給で治療が期待できる病気です。

その他、めまいや舌のしびれ・味覚症状など、神経痛などの症状も知られます。

不足のリスクとなる条件

主に肉や魚など、いろいろな食材に含まれていること、
肝臓にストックもできるし、日常の必要量がそこまで多くないことから、
比較的、つまり不足による症状は起こりにくいとされています。

ですが、

  • 激しい菜食主義者
  • 胃の摘出手術を行っている方

などは注意が必要かもしれません。

菜食主義にも色々あるようですが、肉・魚介などを一切取らない場合、ビタミンB12はほとんど摂取できません。
発酵しているものだと摂取できるようですので、味噌や納豆を食べる場合はまだいいんですけどね。
こういった方はサプリメントでの補給が良いでしょう。

胃とビタミンB12の関係ですが、ビタミンB12が吸収されるためには、
胃から分泌される「内因子」と呼ばれる成分が重要です。
胃を全摘している場合などは内因子が作られなくなり、
補給したビタミンB12が吸収されない可能性があります。


手術直後から内因子が一気になくなるわけではないので、
この場合、悪性貧血の進行に数年かかることが多いです。
全摘した方は、ビタミンB12の注射で補給してあげることが一般的なんですが、
不思議ですけど、飲み薬のビタミンB12でも欠乏症は改善されるらしいということが分かっています。

一般的には、妊娠・授乳期はさらに多くのビタミンB12が必要となりますが、
それを含めてもなお、ビタミンB12の必要量は十分とれていることが多いです。
2015年の国民健康・栄養調査では、
ビタミンB12は男女ともに推奨量の2倍前後とれているとされ、
不足傾向は少ないとされています。

ダイエットなどで激しく肉や魚を抜いていたりする方は、サプリメントでの補給を考えてもいいかもしれませんね!

まとめ

ビタミンB12は葉酸とペアで、赤血球や神経細胞の構成に関わっている
菜食主義者・胃の全摘患者は、意識的に摂取をした方が良い

しるみんでした。

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